西武森友哉捕手(19)の「二刀流」が始動する。今日19日からのロッテ戦を前にイースタン・リーグの日本ハム戦で外野手として出場することになった。交流戦で指名打者のないビジター戦で田辺監督は「(セ・リーグ主催の)9試合は何とか外野で使いたい」とプランを描いている。プロ入り後は2軍戦での計3試合しか外野経験のない森に対し、本拠地での親子ゲームで経験を積ませる構えだ。

 森が「ファームとは違いますから」と言うように、学ぶべきことがたくさんある。14日の試合前練習から右翼の守備位置に就いているが、飛球に対してグラブを動かす癖があるという。河田外野守備走塁コーチからは「フライを捕りに行くな。落ちてくるから」と助言も与えられている。

 交流戦まで残り1週間と時間は限られている。もともと野球センスが高く、同コーチも「打撃でも走塁でも反応が良いからね。大丈夫だと思う」と一時コンバートに自信を見せる。今季は右翼手に7人を起用してきたが固定には至っていない。打率3割1分3厘、8本塁打、22打点で3部門で10傑入りしている森の打棒で打線の隙間を埋める。森の「二刀流」を、交流戦での快進撃継続へのピースにする。【広重竜太郎】