東大が、10年秋の早大2回戦から続いていた連敗記録を「94」で止めた。4-4の延長10回1死二、三塁から4番楠田創外野手(2年=桐朋)の二ゴロ(記録は野選)の間に決勝点。適時打は山田大成内野手(2年=桐朋)の1本だけで6点を奪い、1694日ぶりの白星をつかんだ。

 東大野球部でエースだったNHK「ニュースウオッチ9」(月~金曜、午後9時)前キャスター大越健介氏(53)も、後輩たちのトンネル脱出を喜んだ。「チームの実力そのものは上がってきていたので、どこかで勝ってくれると思っていました。100連敗、3桁になる前に止めてくれたことは、とてもうれしく思っています。やはり、6大学は東大が勝たなければ面白くありません。1勝で満足せず、他大学の脅威となるべく、2勝、3勝と積み上げていってほしいです」。

 大越氏は新潟高のエースとして79年春の県大会準優勝、夏はベスト8。東大では東京6大学で8勝27敗。3年時には国立大から初めて日米大学野球の日本代表に選出された。85年に卒業後、NHKに入局した。