全日本大学選手権を視察した阪神中村勝広GM(66)が8日、今秋ドラフト候補の城西国際大・宇佐見真吾捕手(4年=市柏)を高く評価した。西南学院大戦に「3番捕手」で先発出場し、初回の初打席で左前打。中村GMは「いい打者だな」と称賛した。

 「バッティングは抜けている。肩もいい。あとは捕手としての資質がどれくらいあるかだが、面白いと思う。左打者の捕手は魅力」と語ったように大学球界屈指の捕手の能力を、攻守両面で確認した。

 宇佐見は3月中旬の守備練習で左眼底骨折の重傷を負い、春季リーグ戦は欠場。公式戦はこの日が復帰戦だった。6回に四球を選んで同点への口火を切り、二塁送球も「今日でほぼ元に戻りました」(宇佐見)と復調へ手応え。梅野と競い合える同年代の捕手獲得を目指す阪神にとって、格好の候補になりそうだ。

 ◆宇佐見真吾(うさみ・しんご)1993年(平5)6月4日、千葉県生まれ。市柏では2年秋から正捕手。県大会8強が最高。甲子園出場経験はなし。城西国際大では1年春からデビューし1年秋と2年春にベストナイン。通算4本塁打。180センチ、89キロ。右投げ左打ち。