今季2度目の6連敗を喫したDeNA中畑清監督(61)が、試合後に緊急ミーティングを開いた。先発三浦大輔投手(41)が6回3失点でゲームメークしたが、1点リードでバトンを受けた中継ぎ陣が逆転を許して楽天に惜敗。交流戦に入ってから5カード連続の負け越しが決まった。「これだけ負けたら普通は借金地獄。でも、まだ貯金があるわけだから。『負けても俺たちは1年間、逃げられない。前を向いて切りかえてやっていこう』と選手たちに伝えた」と、敗軍の将は必死に顔を上げた。

 負の連鎖は大胆さの欠落が招いている。8回に3番手田中が先頭松井稼に二塁打を許すと、1死三塁から藤田にしぶとく二遊間を抜かれ同点とされた。さらに、4番手平田は2者連続四球で満塁のピンチを招き、最後は暴投で決勝点を献上。中畑監督は「毎度、おなじみのパターン。『1点差を守り切って』というちょっとした逃げ根性が弱さを見せてしまっている」とバッテリー間に生まれた消極的な空気感を指摘した。

 ただ、首位巨人も敗れたため0・5ゲーム差で追う2位のまま。低調だった打線も7戦ぶりの2ケタ12安打で復調の兆しを見せた。この日、2安打したキャプテンの筒香は「ここまで勝ってきたときも、今も僕たちは全員でやってきた。今日は(勝利まで)もう少しだったし、前向きにやっていくしかない」と指揮官に呼応した。再び上げ潮ムードにもっていくために、まずはチーム一丸で連敗を止めるしかない。【為田聡史】