広島が接戦を制して2カード連続の勝ち越しを決めた。緒方孝市監督(46)は「巨人戦は開幕から1点差のゲームが多かった。昨日大勝した後だっただけに、今日接戦を勝てたというのは、ものすごく大きい」とコメント。試合前まで巨人戦は13試合中9試合が1点差試合で、内訳は4勝5敗だった。10度目の1点差試合をものにした。

 投げては先発福井が8回2失点の力投で6勝目を挙げた。指揮官も「福井が2失点の後、しっかり持ち直してくれた。8回も投手コーチの判断で送り出して、しっかりと結果を残してくれた」とうなずいた。9回は守護神中崎が先頭の坂本を出しながらも締め、9セーブ目。「先頭を出したけど、(走者を)くぎ付けにして良く抑えてくれた。今日は投手で勝ちをおさめられた」と目を細めた。

 最大8まであった借金は3まで減らし、5位ながらも首位ヤクルトとは1・5ゲーム差まで接近。球宴までに借金完済という目標の達成も、現実味を帯びてきた。3日からは本拠地マツダスタジアムに戻って首位ヤクルトを迎える。「いい流れでは来られている。まだ借金があるから、1試合1試合ね。また広島に戻ってしっかり戦っていく」。しっかりとした足取りで、バスに乗り込んだ。