全セの広島前田健太投手(27)がオール直球勝負を演じた。同僚の先発黒田からバトンを託されて、3回から登板。

 140キロ台後半の速球をリズム良く、しかも、正確無比な制球で投げ込んでいく。見せ場は4回1死後だ。西武中村を2球で追い込むと外角ギリギリに149キロを投げ込み、見逃し三振を奪う。2死後、一、二塁のピンチを背負っても直球勝負を貫き、日本ハム中島を二ゴロに片づけた。全38球の速球ショーは2回無失点。「最初は決めていたんですけれど、途中から今日は真っすぐだけと。疲れますね…。真っすぐは投げるのに力がいるので」と振り返った。黒田との黄金リレーも実現。「今後(一緒に)投げることがないかもしれない。良かったです」と笑顔だった。