中田璃士がスケートカナダで見せた変化と成長「雛と親鳥」見守る父誠人コーチとの絆 

フィギュアスケート男子の中田璃士(18=西武グループ)は、10月30~11月1日にグランプリシリーズ第2戦スケートカナダでGPデビュー戦に臨み、合計249・25点で総合2位となりました。30日のショートプログラム(SP)で首位発進しましたが、31日のフリーは4回転トーループが2本連続で2回転となるミスが響き、ケビン・エイモズ(フランス)に逆転優勝を許しました。

記者は中田の言動の変化に着目。父・誠人コーチ(42)の視点を交えながら、初のシニアGPの舞台裏を描きます。

フィギュア




スケートカナダ 表彰式で笑顔で銀メダルを掲げる中田璃士(撮影・藤塚大輔)

スケートカナダ 表彰式で笑顔で銀メダルを掲げる中田璃士(撮影・藤塚大輔)


ぼう然とした璃士と肩を抱き寄せた誠人


スケートカナダのキス・アンド・クライは、華やかに装飾されていた。

開催地のケロウナは、世界的に有名なワイン産地「オカナガン・ヴァレー」の中心都市。個性豊かなクラフトビールも有名で、会場のケロウナ・プロスペラ・プレイスの隣にあるブリュワリーも賑わっているようだった。

お酒が盛んな街で開かれた大会だったためか、リンクサイドにはワインの樽が2つ置かれていた。会場近くのオカナガン湖を表すように、バックボードは鮮やかな青色で塗られた。

そんな彩り豊かな空間だったがゆえに、かえって青ざめた顔が際立っているように見えた。

フリーを滑り終えた璃士は、浮かない顔でキス・アンド・クライの茶色のベンチに座り込んだ。

両膝に置いた両手の指先が、折れたままで動かない。顔を幾度か小刻みに振りながら、どこか遠い目をしていた。

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。