右肘内側側副靱帯(じんたい)損傷のため、2軍でリハビリ中の阪神西岡剛内野手(30)が23日、兵庫・西宮市内の鳴尾浜球場でリハビリを行った。5月22日DeNA戦で痛めて2カ月が経過し、すでに軽いバットスイングを再開。いまは本格的な技術練習の開始時期を探り、これから実戦復帰のメドを立てる段階だ。

 1軍関係者は「まだキャッチボールをできていないし、実戦の時期は分からない」と話す。患部への衝撃がかかるティー打撃も軽めにとどめており、当面はノースローのメニューで状態をチェックする方向。西岡自身は「1日でも早く復帰できるようにする努力は怠らない」と話すが、何よりも再発防止を最優先し、リハビリに専念している。

 5月の離脱時、見通しを問われた和田監督は「チームが一番苦しい時に帰ってくるよ、あいつは」と説明し、勝負の夏場以降での復帰を示唆していた。セ・リーグは史上まれに見る混戦のまま、まさに8月に向かう。シーズン最終盤での戦列復帰が理想だが、無理は禁物だ。10月以降のクライマックスシリーズや日本シリーズでの参戦について球団関係者は「そこを見据える感じです」と言う。ポストシーズンの切り札としても期待されており、早期回復を目指す。