42日ぶりに白星を手にした阪神岩田稔投手(31)は、悔しさをにじませた。2回にエルナンデスに先制2ランを浴びる立ち上がり。逆転してもらった6回は、2死を取った後に中日打線につかまった。7番赤坂に左中間への適時二塁打を許し、2点差。さらに満塁とピンチを広げたところで、安藤へ交代が告げられた。8安打4失点で6回途中降板。6月16日の日本ハム戦以来、6試合ぶりの今季6勝目は、ほろ苦いものになった。

 和田監督も「ちょっとピリッとしなかったな。ランナー出てからのセットが…。球速も落ちたし、コントロールも全体的に高かったし」と苦言を呈したが「まあ長い間、勝てなかったしね。これですっきりするだろう」と、白星が最良の良薬になることを期待した。

 岩田も「これをいいきっかけにしたい。今回は勝たせてもらったので、次は頑張りたい」と前を向いた。

 ▼阪神岩田は今季中日戦登板5試合目(すべて先発)で2勝1敗。通算29試合で13勝9敗、防御率1・92。ナゴヤドームでの通算成績は11試合で4勝2敗となった。