ソフトバンクが大谷撃ちで優勝マジック点灯に王手をかける。今日4日から○○でM38、○△でM39。最短5日にマジックが点灯する条件で、2位日本ハムを本拠地ヤフオクドームに迎える。

 現在リーグトップ11勝の相手エースを攻略する。今日4日の先発大谷とは今季3度目の対戦となる。3日、ヤフオクドームで投手練習を視察した工藤監督は「初回をどうするか。こっちが先手を取れば、こっちのペースになる」と初回の重要性を挙げた。4月12日の熊本では、白星を献上したが、初回に無死満塁の好機をつくって揺さぶった。

 5月22日の札幌ドームでは7回に一挙5点を奪ってKOさせた。求めるのは、ただの勝利ではない。「なんだかんだ言ったって、真っすぐを打たなきゃだめ。1、2、3番の誰かが真っすぐをカーンと打てば、アレッ、球が走っていないんじゃないかと考える」。大谷の最大の持ち味である剛速球を攻略しての勝利にこだわりをみせた。

 2位日本ハムとは8・5差。中田、スタンリッジ、摂津のベテラン3投手を投入する。5日にM点灯となれば、89年に福岡移転後最速点灯となる。工藤監督は「あまり意識しない。マジックが5を切らないと実感は湧いてこないね」と無関心だが、そんな話題も驚異のペースで勝ち続けている証拠。現在91試合で59勝。92勝ペースはリーグ1位通過した05年の89勝、11年の88勝も上回る。それでも、これまで通り、目の前のカード勝ち越しを目標に、現在30ある貯金をさらにコツコツ増やし続け、ペナントレースをぶっちぎるつもりだ。【石橋隆雄】