楽天釜田佳直投手(21)が29日の西武戦(コボスタ宮城)で先発として1軍復帰することが24日、明らかになった。

 トミー・ジョン手術からの復活だ。「星野チルドレン」として150キロを超える直球を武器に入団1年目の12年に7勝。将来のエース候補として期待された。しかし、2年目からは右肘の故障に悩まされ、昨年3月6日に右肘のトミー・ジョン手術受けた。1年間のリハビリを続け、今年3月6日に教育リーグで実戦復帰した。今季はイースタン・リーグで13試合に登板。球速も150キロ近くまで回復し、4勝3敗と本来の球威も戻ってきたことから1軍昇格となった。

 起爆剤としても期待される。ボールを投げることもできなかった故障から、黙々とリハビリをこなした姿に首脳陣を始め選手も評価。大久保監督は「全力で腕を振れる状態と聞いた。ケガをしてからも黙々とリハビリをする姿を目に焼き付けているし、投げている姿が見たい。あいつが背中を見せることで何かが変わるかも」と期待を寄せる。13年10月13日以来の1軍登板。復活の勝利をファンだけでなく、チームも待ちわびている。