巨人の「秋の陣」第1ラウンドは、降雨のため、持ち越された。1日、ゲーム差なしで迎えた2位ヤクルトとの決戦。先発ローテの軸・菅野智之投手(25)を先発に据え、スタンドも超満員で最高潮のボルテージに包まれる中、試合開始直前に雨が降り始め、午後6時50分に中止が決まった。原監督は「自然の中ではよくあること。しっかり練習できたし、今日の分まで、力を合わせて戦います」と力強く話した。

 中止に伴い先発ローテーションを再編する。この日先発予定だった菅野は、スライドせずに4日からのDeNA3連戦に回る見込み。今日2日の同戦は予定通り、ポレダが中5日で先発する。原監督は「(菅野の)先発を飛ばすとか、そんな予定、余裕はないです」と説明。8日からは首位阪神との3連戦も控え、先を見越した上で判断することになりそうだ。

 ヤクルトとは今月5試合が予定される。今季のヤクルト戦、未勝利の菅野は「またヤクルトとの対戦がある。リベンジできるように頑張りたいです」と闘志をみなぎらせた。

 中止を受け、代替試合は東京ドームで10月4日に行われる。残り21試合。仮定の話だが、このままの混戦状態が続けば、勝ったチームが優勝を決める94年の「10・8」のような、天下分け目の一戦となる可能性が浮上した。村田は「なるかもしれませんね」と笑顔。「いずれはやらないといけない試合。目の前の一戦、一戦を戦っていく」と決意を込めた。【久保賢吾】