「日本の4番」の先輩として、バットでも存在感を見せる。2日のロッテ戦で4敗目を喫した日本ハム大谷翔平投手(21)は、今日5日からのオリックス戦(ほっともっと神戸)は野手として代打待機となる方針。現在行われているU18W杯で、1年生ながら4番を務める清宮(早実)を「すごいと思う」と話す大谷も、3年前の同大会で4番を打ったスラッガー。奮闘する後輩の姿を刺激に、大逆転優勝を信じてバットで勝利に貢献する。

 限られたチャンスにすべてをぶつける。代打待機が濃厚な今日5日からのオリックス2連戦(ほっともっと神戸)へ向けて、大谷は気持ちを高ぶらせた。「代打は大事な場面、試合(の勝敗)を分ける場面で打席に立つ。そういう状況でいかにいつも通りプレーできるか。(出番のタイミングを)読むことが大事。そういうところから勝負は始まっている」。2日の登板では4敗目を喫しており、挽回したい思いも強い。

 この日は東京から、遠征先の神戸へ移動した。目と鼻の先の甲子園では、U18W杯が行われている。ゆっくりと試合を観戦する時間はないが、1年生ながら4番を務める清宮(早実)について「すごいなと思う。僕らのときはそんなに騒がれてなかったですけど、そういう扱いは苦労があると思う。頑張って欲しいです」と話す。自身も3年前の同大会で4番を打った「先輩」。「すばらしい経験ができる。あとになったら分かること」とエールを送った。

 今季は打席数が限られており、打率1割9分6厘、5本塁打、16打点と苦しんでいる。だが打撃の調子を上げており、8月の代打成績は7打数3安打、2本のアーチと勝負強い。「(代打は)大変ですけど、それが今の仕事だと思っていきたい」。首位ソフトバンクには水をあけられているが、清宮同様、頂点を目指してバットを振る。【本間翼】