「松井秀喜を5敬遠した男」、明徳義塾(高知)出身の千葉熱血MAKING・河野和洋兼任監督(40)が初出場初勝利を飾った。

 背番号「55」を背負い、「4番DH」として先発出場。打者としては3打数無安打に終わったが、08年の監督就任以来、初の全国舞台で勝利した。

 試合後は、開口一番「疲れました」と笑った。専用グラウンドはなく、練習環境を整えることにも苦心しながら、設立10年目の節目の年に全国切符をつかんだ。

 河野兼任監督は、今季はオープン戦を含めてチームトップの9本塁打を放ち、40歳になっても現役を続ける。ベンチではヘルメットをかぶりながら指揮を執り、打席後には三塁コーチにもついた。

 1点差の接戦を制し「ポンコツ4番がもう少し打っていれば」と苦笑いだった。