巨人のドラフト1位岡本和真内野手(19)が代打でプロ1号2ランを放った。DeNA戦の5回2死三塁、プロ3打席目の初安打を本塁打で飾った。巨人の高卒新人でプロ初安打が本塁打は、66年の林千代作以来。球団で高卒ルーキーの本塁打は93年松井秀喜以来だ。チームが惜敗し、首位阪神との差が2・5ゲームに広がった中、大砲候補が存在感を存分に示した。

 待望の1発はハマスタで誕生した。5回2死三塁。岡本は代打で登場。DeNA砂田の初球。直球を狙いだったが、膝元への127キロスライダーを内からコンパクトに出した。低い弾道で左翼席に持っていった。

 「走ることを優先したので打球は見ていませんでした」。まさかのアーチに足早にダイヤモンドを1周。ベンチはお祭り騒ぎだった。原監督と初のグータッチを交わし、目を見開いた。「テレビで見ていた有名選手と野球をやっていて、みんなに祝福してもらって、信じられないです」。プロ初安打は岡本の“代名詞”で花を添えた。