DeNA砂田毅樹投手(20)が若き時代の番長に肩を並べた。7回を投げ、被安打7、3失点。序盤からストライク先行でテンポ良く投げ込み、高卒2年目として球団では、三浦以来22年ぶりの3勝目。今季途中に育成から支配下に昇格した左腕は「5回にちょっと危ない場面があったけど、しっかりと7回まで投げ切れて良かった」と、相手の反撃を3点にとどめた中盤の攻防を振り返りながら勝利の余韻に浸った。

 約1カ月ぶりの勝利は自己最多に並ぶ8奪三振で引き寄せた。1回に先頭立岡と片岡から連続三振を奪う好発進。「初球から勝負にいけた」と言うように強気にベース板の上で勝負を挑んだ。無駄球を減らし、7回を93球にまとめたことも勝因だった。9回に1点差まで迫られながら何とか逃げ切った中畑監督も「徳俵で須田がよく抑えてくれた」とリリーバーをたたえつつも「7回を投げ切った砂田が一番の勝因」と若き左腕の成長を喜んだ。【為田聡史】