中日ドリュー・ネイラー投手(29)が、生き残りをかけて今日12日のヤクルト戦に先発する。7月に四国IL・香川から加入した右腕はここまで6先発で2勝3敗。来季の去就は未定だがNPB残留を熱望。結果にこだわることを宣言した。

 ナゴヤドームでの恒例の投手練習。すっかり慣れた様子で投手陣やコーチらと談笑し、リラックスしながら体をほぐしたネイラーだが、今日12日ヤクルト戦に話がおよぶと気合のこもった表情を見せた。

 「明日(12日)の試合はまた別のシリーズ、別の試合と思って臨むようにしている。前回良かったことを生かしてヒットを打たれないような投球をしたい」

 7月に加入した助っ人右腕は次第に本領を発揮してきた。いや、成長を遂げているのかもしれない。今年加入した独立リーグ香川でもどん欲にチームメートから日本野球の知識を吸収。積極的に食事をともにするなど文化にも慣れた。初めてのNPBでもスタイルは同じ。「中日でいろいろ学ばせてもらっている。毎回、考えながらゲームに入っているよ」と明かした。

 気になるのは来季の去就だ。この1カ月は明暗を交互に繰り返す内容で、不安定さは否めない。ただ多彩な変化球と力のある速球を誇る右腕のポテンシャルは誰もが認めるところ。現段階では交渉は進んでいないというが、微妙な状況なのは間違い。

 「もちろん来年もNPBでやりたい。そのためにとにかく勝利を手にしたい。もちろん中日はとてもいいチームだから、残りたいと思っている」。球団側の方針もまだ不透明だが、ネイラーは独立リーグ時代から結果にこだわり、道を切り開いてきた。残り少ない登板機会で、白星を重ねて契約も勝ち取りにいく。【柏原誠】