巨人がルートインBCリーグ福島のカルロス・ペレス投手(23)を育成選手として獲得することが15日、分かった。交渉は大詰めに達しており、近日中にも正式合意に至る見込み。シーズン終盤の時期に、新外国人選手を獲得するのは異例だ。

 優勝争いの真っ最中ながら、巨人が水面下で、早くも来季以降の陣容を整え始めていた。国内外の外国人をチェックする中、福島で先発を務めるペレスをリストアップ。担当者が登板をチェックして潜在能力の高さを確認し、育成選手として契約することでほぼ合意に達した模様だ。

 伸びしろ十分の若手だ。ペレスはドミニカ共和国出身で、身長189センチの大型左腕。メジャー経験こそないが、先発の一角を期待されて今年6月末に福島に入団。長身から投げ下ろす150キロの直球とスライダーを軸に、11試合で3勝3敗、防御率2・81の成績を残していた。制球など粗削りな面はあるが、将来性を含めて魅力は多い。盤石の投手陣を形成すべく、長期的視野に立ちながら万策を尽くす。

 ◆カルロス・ペレス 1991年11月20日、ドミニカ共和国生まれ。09年からブレーブス傘下のマイナーでプレーし、通算112試合(先発44試合)に登板して13勝18敗、防御率4・49。今季からBCリーグ福島に加入した。189センチ、100キロ。左投げ左打ち。