東農大北海道が函館大を下し、3季連続26度目のリーグ制覇を果たした。延長11回雨天コールドで引き分けた前日19日の函館大戦で先発し133球を投げた今秋のドラフト候補、エース井口和朋(4年=武相)が2番手として2日連続の登板。2-0の8回無死一塁のピンチを併殺で切り抜け、9回も無失点に抑えた。「疲れはあったけど、気持ちで投げた」と意地の投球だった。

 胴上げは全国を決めるまでお預け。9勝1分けで無敗Vを決めても喜びは控えめだった。札幌学生覇者との神宮切符をかけた明治神宮大会北海道地区代表決定戦(10月4日開幕、札幌円山)が待つ。「決定戦で勝ってみんなでマウンドに集まって喜びたい」。今季防御率0・29の頼れるエースが同校史上初の春秋連続全国へ導く。