阪神和田豊監督(53)は今季初めて自力優勝の可能性が消えても、前を向いた。

 接戦で最善の策を講じた。2-2の6回、ヤクルト2番手ロマンの制球難で1死満塁の絶好機を得た。その初球にスクイズを仕掛けたが大和が失敗。結局、三ゴロに倒れると代打新井も空振り三振に終わった。ミスで勝ち越し機を逃すと苦しい展開になる。直後の7回に安藤が3失点。勝てばヤクルトと同率首位に並ぶ試合だったが、自力優勝の可能性が消滅してしまった。

 それでも、和田監督は「まったく目指しているものは変わらないし、そんなもん1日で変わる。ついたり消えたりするものだから。何とかまた自力優勝を復活させるように、明日以降やっていく」と先を見据えていた。残り10試合での逆転優勝を狙う。