西武田辺徳雄監督(49)が来季の続投が基本線となっていることが24日、分かった。現在3位だが、4位ロッテとのCS争いが激化。順位による評価の変動はあるが、シーズンを通しての戦いぶり、チームマネジメントには一定の評価がある。最終決定は最終順位も踏まえてからになる見込みだが、16年も田辺体制で臨む可能性が高い。

 昨季シーズン途中に監督代行に就任し、今季は監督に昇格した。投手陣はエース岸、菊池の故障による出遅れがあったが、2年目の森を指名打者に固定するなど強力打線を形成し、開幕ダッシュに成功。夏場に球団ワーストとなる13連敗を喫して失速したが、ルーキー高橋光ら若手を大胆に登用して持ち直した。7年ぶりのリーグ優勝は逃したが、昨年の5位からチームを浮上させた。

 現在3連勝中でCS進出へ、ラストスパートに入った。脇谷、高橋朋と故障者も出てきているが、総力を尽くして戦っている。田辺監督も全軍に目を光らせつつ、指揮を執っている。2年ぶりのAクラス切符をもぎ取り、来季へのステップアップにつなげる。