阪神和田豊監督(53)は日大の後輩にあたるヤクルト真中監督に胴上げを許し、疲れ切った表情だった。

 チームは1点を追う8回に代打関本が同点打を放ったが、延長11回に2イニング目の能見がサヨナラ打を浴びた。

 胴上げ阻止の誓いを守れず、「それは勝負ごとだから。あと1歩及ばなかった。力尽きたというか、執念がもう一つ足りなかった。その差なんだろうな」と悔しさをにじませた。シーズン2位が消滅し、4位広島には0・5ゲーム差まで迫られた。