DeNA東野峻投手(29)が今季限りで現役を引退することが6日、分かった。4日に戦力外を通達された際に、球団から打撃投手を打診され、来季から裏方としてチームに携わっていくことを決断した。

 04年ドラフト7巡目で巨人に入団し、先発ローテに定着した10年には自身最多の13勝をマーク。11年には開幕投手も務めた。スライダーを決め球に、負けん気あふれる投球スタイルで通算32勝を挙げた。12年オフにトレードでオリックスに移籍したが、14年に戦力外となり、合同トライアウトを経て、今季からDeNAでチャンスをつかんだ。

 DeNAでは持病の首痛の影響もあり、1軍で3試合の登板にとどまった。「今年がダメなら次はない。1回、クビになっている身なので、全部を出し尽くして勝負する」と覚悟の1年と位置づけていた。2軍でも連日のアーリーワークを敢行し、完全復活を期したが思いは届かなかった。今後は裏方として球団を支えていく。