【巨人浦田俊輔】駆け引きの「わくわく」は止まらない 盗塁王へ警戒受け入れ走る心境

巨人浦田俊輔内野手(24)の走りに、日増しに注目が高まっています。プロ2年目、1軍、そしてシーズン中盤以降に1番打者に定着すると、「盗塁王」争いを繰り広げています。新人王と盗塁王を獲得すれば、両リーグを通じて2001年の赤星憲広以来、25年ぶりの快挙となります。投手からの警戒も増す終盤戦に、どんな心境で挑んでいるのか。後半戦の開始、そして9月に入ってから。約1カ月の期間を置いて同じ質問をした記者は、変わらぬ気持ちを聞きました。

プロ野球

★浦田選手が語った主な内容

  • 警戒強まる中でも「その中で決めたら気持ちいい」
  • DeNA岩田将貴投手との緊迫の牽制合戦
  • 「黄色い稲妻」松本匡史以来の快挙が視野に

◆浦田俊輔(うらた・しゅんすけ)2002年(平14)8月30日生まれ、長崎市出身。放虎原小1年から軟式野球を始め、海星中では海星シニア。海星高で2年夏に甲子園出場。九産大では1年春からベンチ入りし2年秋から正遊撃。24年ドラフト2位で巨人入団。1年目の昨季、開幕1軍入りし、開幕戦の3月28日ヤクルト戦(東京ドーム)に代打で出場し、デビュー。昨季は22試合、11安打、打率2割8厘、0本塁打、4打点。遠投117メートル。50メートル走5秒8。171センチ、67キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1300万円。

広島対巨人 9回表巨人1死一塁、一走代走浦田俊輔は打者佐々木俊輔のとき二塁盗塁を決める=2026年8月5日

広島対巨人 9回表巨人1死一塁、一走代走浦田俊輔は打者佐々木俊輔のとき二塁盗塁を決める=2026年8月5日

バットを磨く男、9月に聞いた本音

油性の汚れを落とすベンジンをつけたタオルで、木製バットを力強くかつ丁寧に磨いていく。

ヘッドを下にして、一番黒く染まるグリップ部分から念入りに。

ホームなら試合の3時間前、ビジターなら1時間前ほど。

全体練習を終えて、ロッカールームに引き揚げていく直前、浦田はいつもベンチに座って相棒の手入れを行う。

「結構、汚れますね」

何往復もタオルを上下させて、相棒を磨く。

土のグラウンドであろうが人工芝であろうが、打撃練習でボールを打ち続けたバットには、痕跡が残る。

それを清めるように。

口を真一文字に結んで、手を動かす。

9月1日、ホーム開催ながら年に1回の京セラドームでも、せっせと作業を続けていた。

新しい月に入り、いよいよシーズンも大詰め。

このタイミングで1つ、聞きたいことがあった。

「警戒めっちゃあるっす」盗塁の駆け引き

それは初選出されたオールスターが終わり、後半戦が始まる日だった。

7月31日DeNA戦。

同じようにバットを磨き終わった所で、声をかけた。

試合前練習後、ベンチでバットをふく浦田俊輔(撮影・江口和貴)=2026年7月31日

試合前練習後、ベンチでバットをふく浦田俊輔(撮影・江口和貴)=2026年7月31日

聞きたいことは盗塁のことだった。

前半戦を終えて重ねた25個は、ヤクルト岩田と並んでセ・リーグのトップタイ。

大卒プロ1年目だった25年シーズンは「0」だった背番号32は、一気に「盗塁王」レースの主役に躍り出ていた。

当然、ノーマークから徹底マークになる。守る側とすれば、けん制を含めた阻止の知略はより厳しくなっているはずだ。

率直に問うた。

「警戒されている感じは増してますか」

間髪入れず、返ってくる。

「めっちゃあるっす!」

どこか高揚した口調に、それが聞こえる。

すかさず、次の言葉が続く。

「けん制も多くなったり、外したりもしてくるので」

そして、言った。

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2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて17年。25年4月に初の異動で野球部へ配属となりました。競技経験はありませんが、現在は息子が通う少年野球チームで“球拾い”コーチとして奮闘中。記者としても、様々な話題を拾います。ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。クラフトビール好きです。