オリックスは15日、来季スタッフを発表した。福良淳一監督代行(55)が監督に昇格し、ヘッドコーチに元ロッテ監督の西村徳文氏(55)を招聘(しょうへい)。打撃コーチは70~80年代に広島の1番打者で活躍した高橋慶彦氏(58=元ロッテ打撃コーチ)と、北川博敏氏(43=球団企画事業部プロジェクトマネジャー)が就任する。投手コーチはともにOBで酒井勉氏(52=前楽天2軍監督)と小林宏氏(44=前シティライト岡山投手コーチ)。空位の内野守備走塁コーチは阪神を退団する風岡尚幸氏(47)が内定しており、佐藤真一2軍打撃コーチ(50)はフロント入りする。

 組閣の特徴は強い旧ロッテ色だ。西村氏は10年のリーグ3位からポストシーズンを勝ち抜き、初の下克上日本一を果たした指揮官。けん引役となったマリンガン打線の生みの親が高橋コーチで、瀬戸山球団本部長は当時のロッテ球団社長だった。福良新監督は1歳上の西村氏と同じ宮崎出身。現役時代から親交が深く、今回の同郷タッグが実現した。

 福良監督は「西村さんは私より監督経験があるので助けていただく。ここぞで打てなかったので、慶彦さんには勝負強い打者の育成を」と期待した。今日16日からは、西村ヘッドとともにフェニックス・リーグを3日間視察する。今季は打率、得点ともリーグ5位でチームも5位。伝説の一時代を築いたロッテの威を借り、20年ぶりVを目指す。【松井清員】