ヤクルトとの契約が今季で切れる守護神トニー・バーネット投手(31)が、メジャー移籍も視野に入れていることが30日、分かった。来季について「日本での生活は、家族も気に入っているし、僕もスワローズを愛している。ただ、どうなるかは分からない」と、含みを持たせた。

 メジャーからのオファーがあった場合にどうするか? という質問に「どうなるか分からない」と答えたバーネットだが、関係者によると、年齢的にもメジャーに挑戦できる最後のチャンスと感じている様子。今季3勝1敗41セーブ、防御率1・29の好成績を残したこともあって、意欲を燃やしているという。

 ただ、ヤクルト残留の可能性は残っている。それについては「日本でやるなら最初の選択肢だ」と話した。「唯一の選択肢ではない」と、他球団からのオファーにも拒絶はしない姿勢を見せつつ、ヤクルトとの交渉を第一に考えたい意思は明確にした。

 球団にしてみれば、残留を要請する方針だが、バーネットが未経験のメジャーへの挑戦を選ぶのか、愛着あるヤクルトで日本一を目指す道を選ぶのかは読めない。今後の交渉次第となる。