DeNAに「スーパーカートリオ」が復活する。機動力を重視するアレックス・ラミレス新監督(41)のもと、FAせずに残留を決めた石川雄洋内野手(29)、完全復活を期す荒波翔外野手(29)、昨年の盗塁王梶谷隆幸外野手(27)が走る意識で一致した。梶谷は「去年はケガをして39個。40は走りたい」と、ヤクルト山田に取られた盗塁王奪還に強い意欲を示す。荒波も「ケガなく出られれば30は行きたい」と話せば、石川も「最近はあまり走らなくなったけど、僕は走りたい。打つ、守る、走るの中で一番自信があるのは走塁」と新監督の方針を歓迎した。

 3人がそろって2ケタ盗塁を記録したシーズンはない。それでも過去の実績から梶谷は40盗塁、荒波は故障がなければ20盗塁、石川も5年ぶりの2ケタが十分に計算でき、3人で70盗塁は可能な数字。初代スーパーカートリオの高木豊、屋鋪、加藤は83年からの8年間で、シーズン平均72盗塁を決めた。クイックの進歩した現在は盗塁数が減少しており、3人で70以上を走れば脅威となる。