西武が海の力に癒やされる。8日から5日間、増田、十亀、菊池ら主力投手陣中心の7人が千葉県内の施設でコンディショニングキャンプを行う。同施設は日本で有数の海水プールを備えており、タラソテラピー(海洋療法)などを受け、来季へ向けて肉体のメンテナンスを図る。球界で一般的にいわれるオーバーホールは温泉に漬かり、ゴルフなどでリフレッシュするパターン。だが西武は専門的な取り組みで体を整える。

 海水は胎内を満たす羊水の組成に似ていて、海に包まれるとリラックス効果があるといわれている。タラソテラピーは海水などを用いて体の内側から活性化させて機能を高めていく。谷川トレーナーは「海水プールに浮きながら、体のゆがみを整えたりする」と説明。ウオーキング、体幹トレも海の力により効果増を図る。チーム最多72試合登板で最優秀中継ぎ投手に輝いた増田は「海のパワーをもらって来年に備えます」。