日本ハムが来年2月のキャンプのメンバー振り分けを、2段階で行う方向性になった。従来は1、2軍とも沖縄で行っていたが、来春から米アリゾナ州と沖縄・国頭の「2元開催」となるため。米へ同行するのは中田、大谷ら主力を含む40人程度で若手主体となる見込み。米組が帰国後に全選手が沖縄を拠点にしてから、明確に1、2軍を区分することになる。アリゾナキャンプに選抜されるホープには過酷なサバイバルになる。

 2月1日から同16日までピオリアのパドレスのキャンプ施設へ派遣するメンバー編成は、例年と選択基準を微調整。来季2年目でレギュラー候補の浅間のほか即戦力ルーキー、また1軍経験が乏しい若手らを中心に固める方向性になった。球団幹部は「試合に出ることができ、また若い選手が多くなる」と示唆。現地では韓国プロ球団と数試合の練習試合も予定している。

 シビアなジャッジが下される。帰国後、渡米せず国頭で調整する予定の田中ら主力組を含めて1、2軍を再編成する。米でアピール不足の若手は日本へ到着後に、2軍行きという試練が待つ。まさに「DEAD OR ALIVE(生きるか死ぬか)」の世界で底上げを図る。斬新な、球団29年ぶり海外キャンプのメリットになりそうだ。