【ホノルル(米ハワイ州)11日=田口真一郎】ソフトバンク細川亨捕手(35)が「松坂世代」とのバッテリー再結成を心待ちにした。今オフに和田毅投手(34)が復帰。球を受けるのは、FAでソフトバンクに加入した11年以来だ。「アイツはワインが好きなんで、飲みながら、コミュニケーションを取りたいね」。まずはグラスを傾けて、空白の時間を取り戻す。

 和田はメジャー時代に左肘を手術するなど苦労続き。それでも全盛期の投球ができると細川は確信している。「変わっている部分はないと思う。持ち味は変化球よりもストレート。独特の投げ方でスピンが利いている。メジャーでも右打者の外角高めの直球で空振りさせていた」。左腕の特徴を把握している。

 右肩手術からの復活を目指す松坂も西武時代にバッテリーを組んだ仲だ。リハビリ中の情報も定期的に入手している。「状態はいい、と言っていた。2月にブルペンに入るだろうし、ここで終わられたら、自分もいやだ。間違いなく復活するし、自分も捕りたい」。言葉に熱がこもった。

 「松坂世代」の存在は励みになる。今季は右手の骨折や首痛などに悩まされ、移籍後最少の59試合出場に終わった。「自己責任なので、自分が悪い。まずは体重を落としたい」。恒例のグアム自主トレを取りやめ、国内だけで調整する。100キロオーバーの体重を95キロまで落とすのが目標だ。自主トレには若手捕手の斐紹も参加。「同じ年にチームに入ったし、バシバシとやっていくよ」。兼任コーチ的な役割も担いつつ、再び司令塔として存在感を見せつける。