横山よ、見返せ! 阪神片岡篤史打撃コーチ(46)が16日、西宮市内で行われた14年ドラフト生の新人研修会でゲスト講義。「大事なのはチームを背負っていくんだという気持ち。若手が伸び悩んでいると言われるけど見返してやれ!」と参加5選手に訴えた。

 中でもドラフト1位入団ながら、登板4試合で未勝利に終わった横山雄哉投手(21)との質疑では熱い片岡節がサク裂した。1年目は「ケガもあって大変でした」との感想に、「思い通りにいかない。それがプロ野球」と即答。「審判もルールも風向きも変えられない。変えられるのは自分の気持ちと取り組む姿勢だけ。甘い世界じゃない。相手も一流でその一流に勝たないといけないんだから」。プロなら逆境を言い訳にせず、結果を出してナンボと叱咤(しった)激励した。

 横山も印象に残った話で片岡コーチの講義に触れ、「その通りだと思った」と目の色を変えた。11月キャンプで右足を骨折してキャッチボール再開のメドが立たず、開幕も「分からない」厳しい状況にある。「でも、だからこそやるしかない!」。大逆襲のローテ入りを誓った。片岡コーチは「生んでもらった体を使い切れない方が親不孝。親孝行してくれ!」と結んだ。熱いメッセージを胸に、若虎5人衆が2年目の飛躍を目指す。【松井清員】