阪神金本知憲監督(47)が、大黒柱に期待する藤浪晋太郎投手(21)の来季目標で“上方修正”を引き出した。これまで「背番号と同じ19勝を」と呼びかけていた右腕が「毎試合3点あれば、20勝します」と明確に数字を掲げて、大台を宣言した。

 金本監督は、カンテレのオフ恒例特番「闘う大忘年会2015」(28日午後3時50分=関西地区)で、今季限りで引退した関本賢太郎氏をアドバイザーとし、お笑いコンビ「ブラックマヨネーズ」のインタビューを受けた。

 実はこの取材前、事前に藤浪、今成、梅野、江越の若手4人が座談会を収録。藤浪は秋季キャンプのメニューだった「リレー練習」に参加しなかったことに「みんな、しんどいと言っていた。自分はたまたま参加できなかったけど、本当はいやだった」と口にした。

 思わず本音を漏らした藤浪に、番組スタッフが「この収録映像を金本監督に見せる」と伝えると、今成は“謝罪”の意味を込めて、監督への「新たな公約」を要求。すると藤浪が「毎試合3点あれば、20勝します」と宣言した。

 金本監督は今月9日、藤浪に「19勝指令」を出し承諾させていた。今度は自発的に3得点の制限つきとはいえノルマを上げさせ、満足そうに笑顔でうなずいていた。