中日ドラフト1位の東海大相模・小笠原慎之介投手(18)が5日、貴重な“お年玉”をもらったことを明かした。前日4日にテレビの企画で前中日山本昌広氏(50)と初対面し、プロ入りに当たって3つのポイントを助言された。

 同じ神奈川県藤沢市出身の大先輩を前に感激しきりだった。「緊張し過ぎました。思った以上にデカくて…」と苦笑いした。

 同校で新年初めてボールを使って自主トレを開始。遠投は60メートルまで。9日の入寮、10日の新人合同自主トレまで日はないが、焦りを抑えるように、ゆっくりとフォームを確かめたのは、山本氏の教えがあった。

 (1)最初は無理をするな 昨夏の甲子園で優勝して以降、左肘を故障。投球練習は控えめにしてきた。「肘はもう少し休ませた方がいいかなと思った。山本さんに『無理する時期じゃない』と気を使っていただいて、安心しました」。

 (2)肩を回してキャッチボール 肩関節の可動域を広げるメリットを聞いた。「肩を大きく動かさないと肘にも肩にも負担がくるそうです。山本さんはケガをしなそうな体つきでした」。

 (3)ストライクゾーン 「プロはかなり狭いそうなので、早く慣れた方がいいというお話でした」。

 さらには「自分はプロで通用しますか?」とストレートに聞いてみたところ「(自分が)思っている以上に通用するよ。引かなくていい」と太鼓判を押されたという。プロ32年を終えたばかりの伝説的左腕からの助言は、何よりの後押しになるはずだ。【柏原誠】