東京都港区の自宅マンションで覚せい剤を所持していたとして、警視庁は2日、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで、元プロ野球選手で西武や巨人などで活躍した清原和博容疑者(48)を現行犯逮捕した。

 警視庁によると、清原容疑者は「覚せい剤は私のものに間違いありません」と容疑を認めている。自宅から覚せい剤と注射器3本やストローとパイプ1本ずつ、携帯電話4台などを押収。覚せい剤と注射器1本は、リビングのテーブルの上に置いてあった。覚せい剤は使いかけとみられる。

 警視庁は、覚せい剤の入手経路を調べるとともに、尿を鑑定して使用容疑でも捜査する。

 自宅マンションは短期滞在型で、2日夜に警視庁が家宅捜索に入った際、清原容疑者は1人でおり、素直に応じた。そこで覚せい剤が見つかったため逮捕したという。

 逮捕容疑は2日午後8時48分ごろ、港区東麻布の自宅マンションで、覚せい剤約0・1グラムを所持していた疑い。

 警視庁は、清原容疑者が薬物を使っているとの情報を得て1年以上前から内偵捜査していた。

 清原容疑者を乗せた車は3日未明、中野区内の医療施設から千代田区霞が関の警視庁本部に入った。丸刈り頭の清原容疑者は後部座席でうつむき加減だった。

 清原容疑者をめぐっては、週刊文春の2014年3月13日号が、薬物使用疑惑があると報道。同容疑者は出演したテレビ番組で疑惑を否定していた。14年9月に夫人との離婚を明らかにして以降、1人暮らしだったとみられる。

 清原容疑者は大阪・PL学園高で甲子園に5季連続出場し、通算13本塁打で優勝2度、準優勝2度。エースだった桑田真澄氏とともに「KKコンビ」と呼ばれた。

 1986年、ドラフト1位で西武に入団。通算2000安打、通算500本塁打を達成するなど活躍し、08年に現役を退いた。