覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕された元プロ野球選手清原和博容疑者(48)の地元・大阪では3日、驚きと困惑が広がった。母校のPL学園高(大阪府富田林市)時代から応援してきたファンも多く「地元の偉大な選手だったのに」「子どもの夢が壊れてしまう」との声が上がった。

 清原容疑者の生まれ故郷・大阪府岸和田市。実家前には3日早朝から10人以上の報道陣が詰めかけたが、建物内は電気が消え、ひっそりしていた。壁には清原容疑者も所属した少年野球チームの選手募集ポスター。

 清原容疑者を中学時代から知り、甲子園の応援にも行ったという近所の主婦(62)は「数年前にはだんじり祭にも来てくれて、地元でも人気者だった。本当に残念」と声を詰まらせた。

 PL学園高前には警備員が立ち、厳しい表情。同校を運営する本部の担当者は「一切、お答えする立場にない」とした。過去に野球部長を務めた西川宏郎富田林市議(71)は「とんでもないことになってしまった。世間を騒がせ、関係者の一人として本当に申し訳ありません」と言葉少なだった。