高山だけじゃない! 阪神2軍の高知・安芸キャンプで6日、シート打撃が行われ、ドラフト6位板山祐太郎外野手(21=亜大)が「プロ1号」の本塁打を放つなど4打数2安打と活躍した。連日活躍する1位高山俊外野手(22=明大)に負けじと、同い年の外野手が存在感を示した。

 「少しずつ上がっているかなと思いますが、まだまだ合う時と合わないときの差がある。もっともっと反復練習して確率を上げたいと思います」

 沖縄・宜野座キャンプ行きを目指し、猛アピールだ。第1打席。カウント3-1、伊藤和の真ん中に抜けた直球を振り抜いた。打球は右中間フェンスを越えて電光掲示板にドスン。今キャンプ最多、安芸市営球場に詰め掛けた1200人のファンから大きな拍手が送られた。掛布2軍監督も「どういう形で金本監督が考えるかだけど、いい争いが出来ると思う」と称賛を惜しまなかった。

 球場には両親が来訪していた。父豊さん(50)も「来て良かったよ。いいのが見られました」と最高のプレゼントに笑顔を見せた。同期入団で同じ外野手のポジションには「意外と気にしています」と話す高山がいる。高山が規格外のパフォーマンスを見せれば、板山も衝撃度では負けない。ドラフトの順位? 関係ないね! あぶない刑事のタカとユージならぬ、タカとユータローの「あぶないデカイ新人」コンビがのし上がる。【梶本長之】