3年目の本気だ! ヤクルト杉浦稔大投手(23)が7日、打撃投手に登板した。新球カットボールを武器に進化させ、開幕ローテをつかむ。13日の対外試合初戦、浦添で行われるDeNAとの練習試合では“開幕投手”も務め、カットボールを試す予定だ。

 国学院大の1年先輩谷内には20球で13スイング、安打性は2本。カットボールで見逃しストライクを取り、直球では空振りも奪った。上田に対しては20球で9スイング、安打性は2本。カットボールで空振りと見逃しストライクを奪った。この後ブルペンに入り58球の復習。伊藤投手コーチのアドバイスを受けながら新球を投げ込んだ。途中、高津投手コーチから「できた!」と声も飛んだ。「まだ曲がりが大きくて、スライダーと変わらない。直球とスライダーの中間に精度を高めたいです」と意気込んだ。

 直球とスライダーの中間になる球種を加え、投球の幅を広げるのが狙いだ。1年目は右ひじ、昨年は右肩を痛めて不本意な2年を送った。「ケガをしないことは最低条件だけど、アピールする立場。戦力にならないといけない」と、ドラフト1位としての3年目はマジになるしかない。真中監督も「コーナーにしっかり投げていた。開幕ローテを期待したい。13日が楽しみ」と、大きな期待を寄せた。【矢後洋一】