巨人ドラフト7位の中川皓太投手(21=東海大)が「動くストレート」で他球団の偵察部隊を驚かせた。8日、ドラフト1位の桜井俊貴投手(22=立命大)に続いてフリー打撃に登板。ギャレット・ジョーンズ外野手(34=前ヤンキース)と前ロッテのルイス・クルーズ内野手(31)に「どれだけ投げられるかを試した」と44球中43球で直球を選択。微妙に動くくせ球で安打性3本に抑えた。

 ボール球が16球もあったが周囲は高評価だった。広島吉年スコアラーは「打者の反応を見ると芯を外され、泳がされ、詰まらされている」と警戒すれば、中日加藤スコアラーも「直球がカットしたりシュートしたりするように見えた。岩瀬さんの感じにしか見えなかった」と自軍の通算402セーブ左腕になぞった。

 中川は「ストライクを取る意識が強すぎました」と反省しつつ「しっかりコースに投げられれば少し抑えられるかなと思った」と手応えも得た。独特の球筋を描く直球を武器に、1軍投手陣に割って入っていく。