9年目の西武斉藤が、秋山打法で外野の定位置奪取を目指す。キャンプ休養日の10日、休日返上で打ち込み。打撃マシン相手に黙々とバットを振り、「モヤモヤした気持ちもあったので、少しでも体を動かそうと思って」と汗をぬぐった。

 今キャンプからフォーム改造に励む。スイングの始動を去年までのバットを立たせた状態から、寝かせた形に変更。橋上作戦コーチからの助言もあり、昨季、最多安打記録を更新した秋山を参考にした始動を取り入れた。「内からムチのイメージでスイングする感じ。まるっきり違う感覚なので、振り込んでいかないとダメです」と表情を引き締めた。

 8日のシート打撃では、今季“チーム初本塁打”を、ランニングホームランで決めた。田辺監督も課題に挙げる右翼のレギュラー争い。武器の足とともに「まだまだ」という打撃を磨き、ポジション獲得を狙う。【佐竹実】