ナバーロの穴を埋められるか。ロッテは1日、京セラドーム大阪で全体練習を行った。フリー打撃では井上が目立った。右に、左に、大きな当たり。「コースに逆らわず、強いライナーを打つ意識です」と胸を張った。ここまで出場全8試合で安打を記録。いずれも4番に座り32打数15安打の打率4割6分9厘、2本塁打、8打点と乗っている。

 銃刀法違反容疑で逮捕されたナバーロに対し、球団は開幕から4週間の出場停止を科した。4番の本命が23試合いない。伊東監督は「全員でカバーする」と話す。千葉に戻る8日から1軍帯同で練習させるが、戦力ダウンは否めない。そこで注目されるのが井上だ。2月25日の西武戦では菊池のインハイを左前へ。指揮官は「高めと速い球への反応が、かなり良くなった。1軍のスピードについていく技術がついた。十分チャンスはある。話題性だけじゃなく、実力でつかんで」と目を細めた。

 新人だった2年前もオープン戦でブレークし開幕4番。だが、すぐに低迷し話題先行となってしまった。「1年目の経験があるから今は落ち着いてやれてます」と井上。真の和製大砲へと脱皮する。【古川真弥】