2016年型打線が見えた。中日の新大砲ダヤン・ビシエド外野手(26=ホワイトソックス3A)が勝利打点を挙げた。広島とのオープン戦。1回1死二、三塁から野村の内角球を詰まりながら左翼前へ。「感覚はよくなっている。とにかく打てるボールをと思っていた」と満足げだ。

 打線が流れた。2番大島が四球で出塁。3番平田が左前へ運んで好機拡大。ビシエドの先制打の直後、5番ナニータが初球をたたいて中前にクリーンヒット。助っ人コンビの連打で2点を挙げた。ナニータはチャンスの多い5番に「重圧がかかる場面はやりがいがある」と腕まくりする。

 谷繁監督はビシエドのあとの5番を1つのカギに挙げているが、昨年も5番を打つことが多かったナニータがはまれば、得点力が見込める。「もちろん(構想には)入っています」と指揮官。遠藤、大島の俊足コンビから、出塁率も高く長打もある平田をはさむ上位打線なら攻撃の幅も広がる。