東北学院大は9-1の8回コールドで東北大に先勝し、チーム開幕戦を白星で飾った。先発5人がリーグデビューする中、初ベンチ入りの9番船山大輝左翼手(3年=仙台三)が2回表2死の初打席で右翼越え本塁打を放ち、レギュラー定着をアピールした。

 船山が、その名のとおりに大きく輝いた。2ボールからの初スイング。初安打が公式戦初本塁打になった船山は「打ったのはインコースの真っすぐ。狙っていました。バッチリ」と左打席からの会心スイングを振り返った。リーグ関係者も「記憶にない。記録に残したい」という記念すべきデビュー戦での初打席本塁打。菅井徳雄監督(59)も「オープン戦でも見たことない。たまたまだが、あの1本は大きい」と評価した。

 昨年まで打撃面で課題を抱えていた。今春の高知キャンプも左わき腹を痛めて出遅れた。だが「結果を恐れずにファーストストライクを狙っていこう」と開眼し結果につなげた。高校時代はクリーンアップだった船山は「打って打順を上げたい。突破口を開ける選手になりたい」と闘志をみなぎらせた。【佐々木雄高】