ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手(30)が来日初の黒星を逃れた。7回4失点(自責3)で4点のリードを許して降板。昨年のデビュー以来続いていた連勝記録が13で途切れる可能性もあったが、9回に内川の右前適時打で同点に追いつき、黒星が消えた。

 この日はいつもより制球がやや甘かった。初回、浅間に左越え先頭打者本塁打を許すと、2回には2死からレアードにも左越えソロを献上。5回には先頭レアードを四球で歩かせ、2死二塁から中島に中前打。センター柳田の悪送球の間に3点目を失った。7回には再びレアードにこの日2本目の左越えソロを被弾。1試合に2本塁打以上を許したのは初めてだった。

 バンデンハークはこの日勝てば、66年に堀内恒夫(巨人)がマークしたプロ野球記録、郭泰源(西武)が87、88年にマークした外国人の最多連勝記録を抜く2つの新記録が待っていた。リードを許して降板したのはこの日が4度目。14連勝はお預けとなったが、この日も打線が執念をみせたことで、新記録樹立のチャンスは持ち越された。