巨人が1日で首位の座を明け渡した。先発江柄子は明大後輩の野村との「同門対決」だったが、5回途中5失点(自責4)で降板。打線は11安打ながらも12残塁1得点と拙攻で、投打がかみ合わなかった。

 投手に打たれていては、勝てない。2回、4回と、野村に2打席連続適時打を許した。いずれも2死で、二塁手後方への力のない飛球を、右翼手長野がグラブに当てながら捕れず、安打になったものだった。今季は31試合目にして、投手に10安打7打点を許している。143試合で20安打9打点だった昨季を上回るペースで、もったいない安打が手痛い失点につながっている。それでも、高橋監督は「打ち取ったと思うし(内外野の)間に飛んでしまった。打たれたという感じじゃない。長野も、あれぐらいは捕ってあげてほしい」と冷静に振り返りながら、守備側に目を向けた。