プロ野球実行委員会が9日、都内で開かれ、12球団で初めて20年東京五輪期間中の球場問題や日程問題について協議を行った。主な課題は3点で、<1>五輪前後に7カ月間使用できないとされる神宮の代替球場問題<2>五輪で東京近郊の本拠地球場を使用する場合、シーズン中に使用不可能な期間が出る<3>五輪期間中にシーズンを中断するか否か。

 <1>の神宮問題は、大会組織委員会に対して、各団体が7カ月間からの期間短縮を要望している。新たな問題は、<2>の競技開催球場が、一定期間使用できない点。現状では横浜スタジアム、QVCマリンが有力候補に挙がる。神宮の7カ月間に対して、競技開催球場の使用中止期間について、日本野球機構(NPB)井原敦事務局長は「その期間も分からない。神宮外苑が想像以上に長かったので、仮に本拠地球場が会場になった場合、こちらが考えているより長いかもしれない」と言う。12球団の本拠地球場2球場が同時に使用禁止になれば、その期間が長いほど日程調整はより困難になっていく。

 <3>のシーズンを中断する場合は、その期間などが今後の争点。ヤクルト、巨人、DeNA、ロッテ、西武、オリックスの6球団でワーキンググループをつくり議論していく。NPB・井原事務局長は「最初はシーズン中断をどうするかのみで6球団で始めたが、課題が2つ増えて、3つと認識して、検討していくということです」と言う。今後はヤクルトだけではなく12球団共通の問題と捉え議論を進めていく。