広島黒田博樹投手(41)が、復帰登板で6回119球を投げ、7安打1失点に抑えた。

 2回、アクシデントが黒田を襲う。2死走者なしから高山の打球が右すねを直撃。それでもマウンドに立ち続けた。4回2死三塁から高山に先制適時内野安打を打たれるも、6回まで毎回走者を出しながら、1失点でしのぎきった。マウンドで闘志をむき出しにし、打席では何とか粘ろうとバットを振った。

 ベテランの執念が、終盤の反撃を呼び込んだ。試合後、黒田は「粘っていけば、こういう形になる。チームが勝てたことが一番」と冷静に話した。