日本ハム大谷翔平投手(21)が「6番投手」でスタメン出場し、3勝目を挙げた。

 先発登板試合で打順に組み込まれる“リアル二刀流”は、交流戦以外ではプロ4年目で初めて。投手として7回4安打1失点、野手として5打数3安打1打点2得点と投打に躍動した。試合後にはヒーローインタビューに登場。「連勝できたのが一番うれしい。打線にも助けられた。(3安打は)たまたまです。1打席1打席、いいスイングをしようと思っていた」と、振り返った。次回登板は交流戦のマウンドとなる。「打って投げて、しっかり貢献できるよう、頑張りたいです」と、意気込んだ。

 <1回> マウンドへ上がる前に第1打席を迎えた。中田の先制7号2ランの直後、5番陽岱鋼が二塁打。2死二塁の好機だったが一ゴロに倒れた。その裏の投球は2死後に四球を与えるも、4番ウィーラーを三ゴロに抑え、無難な立ち上がりを見せた。

 <2回> 打席は回らなかったが、打線が中田の2打席連発となる8号3ランなどで5点を援護。2回裏は3者凡退で切り抜けた。

 <3回> 攻撃では先頭打者として打席へ。初球を打ったが左飛に倒れた。3回裏は先頭の足立に左中間へ二塁打を浴び、続く聖沢に中前適時打を許して失点。打順が1番に戻り、岡島は遊撃への併殺打、藤田は投ゴロに抑えた。

 <4回> 打席は巡ってこなかったが、マウンドではクリーンアップを相手に3者凡退と波に乗ってきた。

 <5回> 3回に続いて先頭打者で打席へ。2番手福山から右前打で出塁した。これで打席に入った試合で自己最長となる11試合連続安打をマークしてチャンスメークし、レアードの17号2ランで生還した。その裏は中川、後藤を連続で空振り三振。足立を投ゴロで3者凡退。中川には156キロを2球マークし、勝ち投手の権利を得た。

 <6回> 1死一塁で迎えた第4打席も右前打を放って好機を拡大。レアードの中前適時打で三塁まで進み、大野の中前適時打で11点目のホームを踏んだ。

 その裏、注目ルーキーのオコエとプロ初対決が実現した。6回の守備から登場したオコエと6回2死一、二塁の場面で対戦。初球はフォークがオコエの頭部付近へ抜けてボール。2球目は、この日最速の161キロ直球で三ゴロに抑えた。

 <7回> 2死一、二塁の場面で第5打席が回った。左腕の西宮から放った打球は、二塁手の左をしぶとく抜けた。外野陣も深く守っていたため、一気に二塁へ到達。この日3本目の安打は12点目となる適時二塁打となった。

 7回裏は先頭の枡田に四球を与え、暴投で無死二塁とされた後続をきっちりと断った。8番足立には160キロ直球で追い込み、161キロ直球で空振り三振を奪った。