覚せい剤取締法違反罪で懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡された清原和博元選手(48)に対し、警視庁が6カ月の運転免許停止処分を検討していることが1日、警視庁への取材で分かった。

 道路交通法は、将来的に交通事故を起こす可能性がある人を「危険性帯有者」として、麻薬や覚醒剤、危険ドラッグの使用者らを、最大6カ月間の免停にすることができると定めている。清原元選手は5月31日の判決で「覚醒剤に対する依存性、親和性は顕著かつ深刻で、常習性も強い」とされた。警視庁では、重大な事故を起こす恐れがあるとして、今後、清原元選手から意見聴取するなど手続きを進め、東京都公安委員会が早ければ8月にも処分する。

 清原元選手は車好きで知られ、BS日テレの「おぎやはぎの愛車遍歴」に出演したとき、フェラーリ、ベンツ、ベントレー、ロールスロイス、ハマー…を毎年乗り換えてきたことを明かしている。群馬県へも自ら運転して覚醒剤を買いに行っていた。因果関係は不明だが、現役引退後の12年2月にはトラックと接触事故も起こしている。

 薬物事犯に詳しい小森栄弁護士は「執行猶予付きの判決が出た後、免停処分が行われた例はほとんどないはず。驚いている」と話し、世間を騒がせた清原元選手ならではの処分とみている。