ロッテが鬼門突破に向けてローテーションを再編する。リーグ再開となる24日の西武戦(前橋)に石川歩投手(28)を先発させることが21日決まった。交流戦が始まった05年以来、チームは交流戦後最初の試合に11連敗中。そこにリーグトップの防御率1・30で今季西武戦2戦2勝の石川を持ってきた。落合投手コーチは「石川は西武戦に負けていない。(高橋)光成君にも投げ勝てる」と期待を込めた。

 今後の対戦相手を見た上で石川と涌井の先発曜日を入れ替え、二木の入る場所も変更した。落合投手コーチは「ここまで戦って、どこに得意か苦手か、データが出た。これからはデータも見ながら決めたい」と説明。再編によって石川は得意な西武と日本ハムに先発できる。涌井はエースとして、球宴までに2度のソフトバンク戦に立ち向かう。若い二木には2戦しかないオリックス戦で、1回ローテーションを飛ばし、休ませることも可能な配置にした。

 この日、チームはQVCマリンの室内で練習した。交流戦2位で終えたチームは、どっと疲労が出たような雰囲気だった。見守った伊東監督は「緊張の糸が切れたんだろう。少しダラダラしているようにも見えた」と選手たちを気遣った。コンディショニングを上げるため、この2日間の練習は軽めに設定、移動日は休みにした。リセットして臨む24日の試合が、今後に向けて重要になる。石川は「チームに勢いをつける投球をしたい」と静かに意気込んだ。【竹内智信】