オリックスとヤクルトで投手の交換トレードが成立したことが16日、分かった。オリックスからは右腕の近藤一樹投手(33)、ヤクルトからは左腕の八木亮祐投手(25)。両球団で合意に至っており、今日17日にも発表される見込みだ。

 オリックスは前半戦を30勝50敗の最下位。投打とも立て直しが必要だが、投手陣では左腕が不足気味だ。松葉、海田らが1軍戦力となっているが、底上げのために1枚でも補強したいところ。そこでヤクルトの8年目左腕に白羽の矢が立ったようだ。八木は13年に先発ローテを守り抜き、初完封を達成して規定投球回をクリアした実績もある。

 ヤクルトのチーム防御率は12球団ワーストと、こちらも立て直しが急務となっている。最下位から巻き返しを図って水面下で補強を模索する中で、通算31勝を挙げている近藤一が候補として浮上してきたようだ。

 ◆八木亮祐(やぎ・りょうすけ)1990年(平2)9月29日、愛知県生まれ。享栄から08年ドラフト2位でヤクルト入団。今季は1試合登板で1敗、防御率12・00。通算55試合11勝22敗、防御率4・25。180センチ、73キロ。左投げ左打ち。推定年俸2000万円。

 ◆近藤一樹(こんどう・かずき)1983年(昭58)7月8日、神奈川県生まれ。01年、日大三3年夏の甲子園優勝投手。同年のドラフト7巡目で近鉄入団、05年からオリックス。08年初の10勝。今季は5試合2勝2敗、防御率8・24。通算132試合31勝45敗、防御率4・68。183センチ、80キロ。右投げ右打ち。推定年俸1200万円。